犬系男子を被った王子様
「あ、ありがとう、」
私は渋々受けとる。
「今日はな…猫宮にお礼をな言いたくて…」
「お、礼?」
わざわざ私に?でも、
「私、お礼されるようなことしてないよ…」
首をかしげると宇佐川君はクスクスと微笑む。
「そんなことないよ…昨日はサンキュー!猫宮!」
そう言い宇佐川君は私に手を指し述べる。
その行動に私はただ、手を重ねる。
「プッ!…そこは握手だろ?」
「あぁ、握手……」
改めて私は宇佐川君の手を握った。