犬系男子を被った王子様
「おっはよ!淋!」
教室で読書をしている私に香が後ろから抱き付いて挨拶をする。
いつもの恒例だ。
「おはよう香、あ、あのね!」
朝、犬川くんに言われたことを説明する私。
それに、香はうんうんと、頷く。
「うん!いいよ。今日の放課後ね!!楽しみぃ~」
香は嬉しそうに頬を緩める。
それに、私も頬を緩める。
「そんじゃあ!放課後まで頑張ろ!」
そう言い香は鼻唄を歌いながら自席へと向かった。