犬系男子を被った王子様
授業中、私はただボーッとする。
私、香以外に関わった人なんて相当いない。
むしろ、初めてかも、しれない。
楽しみだな…放課後。
私はクスッと笑みを浮かべてノートをとりはじめた。
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時刻は昼休み。
お弁当をもって私はいつもの場所へと向かう。
「あ!猫宮さん来たぁ~」
フェンスに寄りかかりながら私の姿を見つけて眩しい笑顔で笑う犬川くん。
「ご、ごめんね!遅れて」
私は小走りで犬川くんに歩み寄る。
「ううん、気にしてないから!さ、食べよ食べよ!」
犬川くんは購買で買ったのかメロンパンを口にする。