犬系男子を被った王子様




「よーし!歌うぞ~!」



そして、張っちゃけたように宇佐川君が声をあげた。


「淋も歌いなさいよ!」


香にも指摘をされて、歌う私であった。




――――――――
――――――
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「うぅ、喉が、、いたい」


「バカだな拓人、歌いすぎなんだよ!!」


カラオケから外に出ると辺りはすっかり夕暮れ時。



楽しかったなぁ~



私が優越感に浸っていると、犬川君が私に話しかける。



「猫宮さん家どっち?」


「え?私はあっち方面だけど…」



私が道を指差すと犬川君はうんうん。と、頷く。


「じゃあ、途中まで一緒に帰ろっか!」




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