恋検~boys side story vol1~
―――――「やっちまったぁ……」
「なんだよ奏羽、またへまやったのか?」
俺、永田奏羽(ナガタソウ)の横で、同じ部活で大親友の蓮が制服に着替えながら声をかけてくれた。
入学してまだ2カ月もたってないのに中学の時同様、だらけた制服の着こなしで既に女子からの視線を浴びるまでになっていた。
そんな蓮からの問いに俺は口を開いた。
「それがな、この前足立に言われたように、俺ちょっと勇気出したんだよ」
「おお、頑張ったじゃん。で、なんでそんな落ち込んでんだよ」
「ちょっとだけ「恋してる」的なことを言ったらさ…思いのほか食い付きが良くて……」
「おお、よかったじゃん。で、告白しちゃったの?」
「はぁ……」
俺は大きなため息をついてうなだれる。
本当はこんなはずじゃなかったのだ。
後は勢いに任せて告白出来ちゃえばなーとか思ってたのに……。
「未咲は多分、まさかその相手が自分だとは思ってなくてさ……」
「ふむふむ」
「応援するって言われてさ……」
「ふむふむ」
「俺、頼むとか言っちゃったんだよ……」
「そりゃあ…とんだ災難だったな」
「はぁ…」
これは2,3日前のこと。
せっかく一緒に帰れたのに、俺の気持ちはかなりどんよりしてしまった。
「なんだよ奏羽、またへまやったのか?」
俺、永田奏羽(ナガタソウ)の横で、同じ部活で大親友の蓮が制服に着替えながら声をかけてくれた。
入学してまだ2カ月もたってないのに中学の時同様、だらけた制服の着こなしで既に女子からの視線を浴びるまでになっていた。
そんな蓮からの問いに俺は口を開いた。
「それがな、この前足立に言われたように、俺ちょっと勇気出したんだよ」
「おお、頑張ったじゃん。で、なんでそんな落ち込んでんだよ」
「ちょっとだけ「恋してる」的なことを言ったらさ…思いのほか食い付きが良くて……」
「おお、よかったじゃん。で、告白しちゃったの?」
「はぁ……」
俺は大きなため息をついてうなだれる。
本当はこんなはずじゃなかったのだ。
後は勢いに任せて告白出来ちゃえばなーとか思ってたのに……。
「未咲は多分、まさかその相手が自分だとは思ってなくてさ……」
「ふむふむ」
「応援するって言われてさ……」
「ふむふむ」
「俺、頼むとか言っちゃったんだよ……」
「そりゃあ…とんだ災難だったな」
「はぁ…」
これは2,3日前のこと。
せっかく一緒に帰れたのに、俺の気持ちはかなりどんよりしてしまった。