白雪姫の王子様




──ねぇ、白雪姫様。教えてください。


私の運命の王子様は、どこにいるのでしょうか?


いつ迎えに来てくれるのでしょうか?


太一兄ちゃん……なのでしょうか?


それとも……。



「ん〜〜、わっかんないよー!」



──コンコンコン。



「はーい」



突然のノックの音に、私は咄嗟に絵本を閉じて応えた。




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