白雪姫の王子様




「連絡先、交換しておこうと思って」


「へ?」


「もしもの時のために、お互い知ってた方がいいからね」



も、もしもの時って何!?


そうは思いつつも、私はコクリと頷いた。


………うわ、緊張する。


男の子とこういうのって、いまいち慣れない。


というか、めちゃくちゃドキドキするよ!



「はい、これで完了ね!」



私は何でもないように装って、そそくさと犀川くんに告げた。


そんな時──。




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