白雪姫の王子様




「え……っ」



──ドサッ。



……っ!


鈍い衝撃音。


な、何が起こ──。



「……ってー」


「間宮くん……!」



咄嗟に瞑っていた瞳を開いたその瞬間、映った景色に私は目を見開いた。


視界いっぱいに広がる白。


見上げると、すぐそこに彼の顔があって。


瞬時に全て理解する。


──間宮くん、私を庇って……。




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