白雪姫の王子様




「俺、こんなの1度乗ってみたかったんだ」


「……あはは」



瞳をキラキラ輝かせる犀川くんに、“やっぱりやめとこうよ”なんて言える筈もなく。



「それでは、安全バーを降ろしてください」



震える足を何とか動かし、私は戦場へ向かう決心をしたのだった。



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