白雪姫の王子様




「ねぇ将人ぉ〜。“いしゃりょー”払ってもらいなよ」


「おー、いいねまみちゃん。ナイスアイデア」


「でしょー?」



おもしろそうにケラケラ笑う彼らを前に、震えた男の子達は今にも泣き出しそう。


……ダメ。


あんなの見てられない。



「私、ちょっと行ってくる」



絶対にあの子達を助けないと!


その一心だけで、その場から駆け出した。




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