白雪姫の王子様




「ママはどこかな〜。さっさと金貰ってこいやコルァ!」


「あはは、将人こわーい」



ニヤニヤ黒い表情を浮かべる奴らの目前。


勢いよく手を広げると、私は男の子達を背後に叫んだ。



「やめてください!」



キッと奴らを睨む。



「ああん? 何だよ、てめぇ」


「小さい子相手に脅迫じみたことするなんて、間違ってます」



明らかに怒った表情に、私は少し足が竦む。


でも、これは想定内。


ハッキリとした口調で主張したのだ。




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