白雪姫の王子様




「今度は俺から質問いい?」


「うん……?」



何だろう。


唐突な言葉に疑問符を浮かべる。



「もし──自分が好きになった相手が、とんでもなく鈍感で天然な奴だったら……白雪ならどうする?」


「……っ!」



な、なななっ。


何それ!?


だってそれ、私の好きな人そのまま。しかも、その相手に質問されてる訳で……。



「えっと」



私は動揺を隠せず、目を泳がせてしまう。



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