白雪姫の王子様




「色んな動物のイラストとかも入れたいね」


「うんうん」



目を引くにはどうすればいいんだろう?


皆で意見を出しあっていると……。



「浅原ー、40分には教室戻ってきて」



廊下側の小さな窓からひょっこりと現れた間宮くん。


その声を聞いた途端、私は咄嗟に時計を確認した。


40分か……。結構急がないと。



「はーい」



振り向いて返事すると、間宮くんはちょいちょいと手招きをして見せた。


……何だろう。


近づいてみると、彼は口許に手を当て小声で囁いた。




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