白雪姫の王子様




……そういえば、犀川くんってどこの高校なんだろう。聞いてなかった。


家に帰ったら聞いてみよう。


も、勿論十分警戒して。


なんなら、そのついでに彼の本当の姿を探ってみるっていうのもありかもね。


ふふ、これは楽しくなるかも。


なんて、呑気に考えていた刹那。


何気なく目にした腕時計に、私は心臓を止められそうになる。



「や、やばいっ!」



あと10分しかないじゃない!


どうしよう、急がなきゃ間に合わないよ。


えーっと、あ、そう! 近くにコンビニがあった筈……ん、んん!?


……ていうか。


ここどこぉ!?





< 27 / 366 >

この作品をシェア

pagetop