白雪姫の王子様
──……
「……目ぇ真っ赤」
翌朝。鏡に映った自分を見て、嘲るように呟いた。
身体中の水分が全部無くなっちゃうんじゃないかってくらい泣いたせいか、酷く腫れ上がっている。
「……白雪? その目、どうしたの?」
「っなんでもない! ただの寝不足」
咄嗟に目を合わせないよう、背を向ける。
素っ気ない態度。ごめんね。
でも。
……どんな顔すればいいのか、わかんないよ。
──それからというもの、私は彼との接し方に戸惑うばかりで。
なんとなくぎこちない雰囲気のまま、1日、また1日が過ぎ去り……気がつけば4日が経とうとしていた──。