白雪姫の王子様



「あぁ? 弱ぇーくせに口だけは達者だな。その勇気がどこから湧いてくるか知りてぇもんだぜ」


「……どうもこうも、私の大切な人を傷つけようとするあんたにめちゃくちゃムカついたから。それしかないでしょうっ!!」


「くそっ」



守ってもらってばかりじゃダメなんだ。


私が強くなって、命懸けで、何としても彼を守ってみせる!



「いいぜ、てめぇがそういうつもりなら2人纏めて倒してやらあああっ!!」



ナイフをキラリと光らせ、金髪はこちらへ走ってくる。


大丈夫、絶対に負けない──!



──トン。



……へ?



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