白雪姫の王子様




「白雪、ここは俺に任せて」



犀川くん!?



「でもっ……!」



あなたは、だって!



「大丈夫、君のおかげで目が覚めたよ。だから──信じて待ってて」



──あぁ。


何て言えばいいのかな……。


こんな時にそんなの、おかしいのかもしれない。


でも。


確かにその瞬間、私の心は大きな安心感に包み込まれたのだった。


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