白雪姫の王子様




……一体、何があるんだろう。


好奇心全開で、私達は集まりに近付いていく。


──えっ!?


そんな時だった。円の中央の人物を捉えた瞬間、私は反射的に由利の後ろに身を隠していた。



「何、どうしたの?」


「いや、別に──」


「あ、白雪!」



ビクッ!


そーっと振り向いてみると、その人物は屈託のない笑顔でこちらを見ていた。




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