白雪姫の王子様
「あ! あと、1つ訊きたいことが」
「ん?」
「もしかして……私と同じ学校だってこと、知ってた?」
私を見た時のあの驚きのなさ。そして、“やっぱり”という言葉。
私は気になっていたことを、そろりと投げ掛けた。
「うん、師匠から聞いてたからね。でも白雪、変な方向に行っちゃうし、俺の思い違いかと思って」
やっぱりそうだったのね……!
もうおじいちゃん、何でそれ私には話してくれなかったのよ!
そうだと知ってたら、あんな大変な思いしないで済んだのに~~。