白雪姫の王子様




「あっ!」



その時私は、重大なことに気付いた。



「ごめん犀川くん! 友達が待っててくれてる筈だから、私行くね」



由利ごめーん!


私はここで初めて、由利を放ってきてしまっていたということを思い出した。


どうしよう、まだいるかな?


焦る気持ちが止まらぬまま、私は全力疾走でその場から離れた。




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