白雪姫の王子様




「料理上手だし、面倒見もいいし……それに笑顔がとっても素敵だ。可愛い奥さんになるだろうな~」


「そっ、そんなことないって」


「いーや、あるよ」


「っ、そもそも! “血の気が多い”女の子なんて、誰も相手してくれないわよ」



私は伏し目がちに、犀川くんに嫌味を吐いた。


まったく、天然すぎるのも罪なんだからね!



「……あ!」



何っ!?


すると突然、暫くの沈黙の後、犀川くんは何か閃いたみたいに声を上げた。




< 75 / 366 >

この作品をシェア

pagetop