白雪姫の王子様
「料理上手だし、面倒見もいいし……それに笑顔がとっても素敵だ。可愛い奥さんになるだろうな~」
「そっ、そんなことないって」
「いーや、あるよ」
「っ、そもそも! “血の気が多い”女の子なんて、誰も相手してくれないわよ」
私は伏し目がちに、犀川くんに嫌味を吐いた。
まったく、天然すぎるのも罪なんだからね!
「……あ!」
何っ!?
すると突然、暫くの沈黙の後、犀川くんは何か閃いたみたいに声を上げた。