白雪姫の王子様
──ピーンポーン。
「……」
……あれ?
いくら待っても、返答がない。
もしかしておじいちゃん、出掛けてるのかな?
いや、でも今日は私が来る日だって知ってる筈だし……。
考えた挙句、私はある意味強行手段に出ることに決めた。
“もしかしたら開いてるかも!”
そんな淡い期待に賭けて。
そもそもおじいちゃんの孫なんだし、それに私だって今日からここの住人なんだもん、大丈夫よね。
突発的に門を潜ると、ダメ元で扉に手をかけた。
すると──。