白雪姫の王子様
──……
時は、6時間目のLHR。
今日はクラスの役員決めが目的で、現在その真っただ中である。
「美化委員やりたい人ー?」
この声は、学級委員長に立候補した喜多くん。
今は生徒中心の時間ということで、先生に変わりこの場を取り仕切っているのだ。
そして副委員長には、彩香ちゃん。
彼女も立候補ですぐに決まって、書記として決定事項を黒板に書き留めている。
10種近くある役員だけど、次々に担当者が決定していった。
そんな中、ただ1つ──。