白雪姫の王子様
──……
……どうして。どうしてなのよ〜。
“文化委員 浅原”
黒板に書かれた文字に、私は落胆する。
悲しくもじゃんけんに負けてしまった私は、文化委員を務めることになってしまったのだった。
何でこんなにも運がないかなぁ? 折角、おまじないまでかけたのにー!
自分の不運さに、はぁ、と大きな溜め息が零れた。
「浅原」
「ん?」
不意に名前を呼ばれた私は、目を丸くして振り返る。
えっと、この人は同じ文化委員になった──。