私はもう恋をしない



「…おい…おい起きろ」

かすかに聞こえる声がする



って、寝てたんだ私!



私はいきなり起き上がった!



するとおでこに衝撃的な

痛みがはしった



「いったーっ」

「いてぇのはこっちだわ!」

聞き覚えのある声がした



勢いよく立ち上がりすぎて

私はおでことこの人のあごを

ぶつけたらしい



「えっと、ごめんなさい」

「あ?いや、いいよ。で、気分はどう?」

「あ、もう平気です」

「そう。じゃあ帰るか」



この人は立ち上がって

帰る準備を始めた



いや、だから誰だよ

気持ち悪いって思わないし

おかまなのかなぁと

思いながら私は質問した




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