私はもう恋をしない
三年生送る会




橘くんと帰らなくなって

二週間が経った



二週間もよく学校に

来れたな〜。



そろそろさぼっても

大丈夫かな?と思い始めた



多分、もう日数は足りてる



だって担任から毎日きてた

メールがこなくなったから



帰ろっ



立ち上がって返ろうとした時

ちょうど担任が入ってきた



「斎藤、どこに行くんだ?」

めんどくさっ

適当に嘘ついとけ

「トイレでーす」

「カバン持ってトイレ行くのか?」

教室中に笑いが起きた

「さぼろうとした罰に斎藤には三年生送る会の実行委員をやってもらう」

は?はあ〜〜〜っ嘘だろ

「いやいや無理です」

「斎藤さぼるんじゃないぞ。明日から毎日活動あるからな!もうひとり必要なんだが…やりたい奴いるか?」


シーン…。


そりゃいないだろ。

ばかだろ、このハゲ親父。


「じゃあ、隣の橘!お前がやれ!お前たちは仲が良いんだろ?よろしくな」

「俺ですか!?」

びっくりした橘くんは

立ち上がった

「ああ、そうだよ。くれぐれもさぼらないようにみはっとけよ!じゃ、今日は解散。明日からよろしくな。」

えっ、えぇぇぇぇ


せっかく関わらないように

してきたのに意味ないじゃんか



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