恋の季節


鈴花は走った。



もうとっくに入学式は終わっている。


みんなはいない



早く行かなきゃ…


はやくっ!!



間にあって!


鈴花は門を曲がった。


『きゃっ!?』



ひゃ~人にぶつかっちゃったよぉ~。


『ごめんなさいっ!!』



『あれ?鈴花じゃんっ!!どしたの?そんなに急いで…。』


んっ!?黒埼玲っ!!
チャーンスッ☆ミ


『えっと…。あの…ね。黒埼くんあの…さっきはありがとう…ございましたっ!』


よしっ!い…言えた!!


『は?いきなり何言ってんの?別にお礼なんていいのに…。』


意外な反応っ!


感謝しなって言いそうなのに。




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