恋の季節
かわいいから…
―次の日―
~♪~♪♪
『…んっ……。』
朝、着信がきて目がさめた。
この曲は亜稀からだ…。
亜稀の着信は[YUI]の“チェリ-”という曲だ。
『な…何よぉ朝っぱらから…うるさいなぁ~!』
あたしは受話器ボタンを押した。
『はぁ…い。なぁに?亜稀ぃ…。』
あたしは朝に弱い…。
いつも朝はふにゃ~んとしている。
『あんたっ!いつまでねてんの!?遅刻じゃんっ!!新学期の最初から遅刻なんて甘いわよ?時間をよ~くみてみ?』
『はぁ?まだそんな時間じゃ…。』
AM11:05
ん?
いや~そりゃあないないっ!!
あたし寝ぼけてる?
またみるか…
AM11:25
『いぃ~やぁ!!ありえないっ!!やばやばはやくしなきゃ~!バイバイッまたあとでっ!!』
プツッ+
プープープープーッ!
『ふぅ~。鈴花め。さては何かあったな…』