忘れられない人がいる。
気づいたら私は病院のベッドにいた。
「綾!お母さんの事分かる?」
目の前には泣きながら私に話しかける
お母さんがいた。
私は気絶していたみたいだ。
じゃあ、隼人は?
「お母さん!!隼人は!?
・・・ねえ!隼人は無事なの!?」
お母さんの表情は曇っていた。
「あのね・・・隼人君はね。。。」
お母さんはそこまで言うと泣き崩れてしまった。
そんな姿をみたら、
隼人がどうなったのかは想像がつく。
でもそんな事考えたくなかった。
「お母さん!!
隼人の居るところ教えて!」
「1・・・1156号室よ。」
泣きながら答えるお母さんを部屋に残し、
私は隼人の元へ急いだ。