忘れ物常習犯。~君と初めてのクリスマス~
もう、そんな事言われたらもっと好きになるじゃない……。
私は、仲田を見つめた。
すると、払い終わったのかこちらへ来た仲田。
「よし、行くか。」
その声と共に、私たちは席へと向かった。
***
「グズッ……」
「っ……おい、泣くな、よっ…。」
「あ、んただって泣い、てるじゃ、ない。」
映画も終わって、私たちは泣いていた。
「うぅ、良いお話だった…………」
「そうだな……っと、もうこんな時間か……」
私はスマホで時間を見ると、5時30分。
集合時間が、2時だったから3時間は経っている。
冬と言うことで、辺りはものすごく暗い。