忘れ物常習犯。~君と初めてのクリスマス~
「そろそろ帰るか……」
え……。
私は、仲田の腕を掴んだ。
「どうした?」
「まだ……一緒に居たい……。」
ボソッと呟いた。
「……七瀬……」
そう呼ばれて、顔を上げると……。
チュッ。
そうリップ音と共に唇に温かく柔らかいものが触れた。
「え……?」
私は、口をパクパクさせた。
「また、明日も会おうぜ!」
そう、笑顔で言った。
「……うん!」
私もつられて、笑顔に。