私は先輩の彼女で先輩は私の彼氏です

先輩は私の腕を掴んで近くの公園まで来ました。

「先輩、離してくださいっ」

「................」

「痛いですっ!」

「............ごめん」

先輩は私の手を離すと黙りこんでしまいました。

「先輩、なんであそこにいたんですか?」

「............楓の誘い断れなかったから。君こそなんでいたの」


「わ、私も藍の誘いを断りきれなくて....」

「ふざけてるの?あのまま、僕がいなかったら君は今頃、ホテルの中だろうね」

「っっっ!」

「よく合コンなんて行けるね。僕のことは好きじゃないと言うことかな」

「ち、違いますっ!先輩のことは........」

「嫌いなんでしょ?ほかの男とイチャイャするぐらいだもんね。欲求不満かな」

「ふぅぅぅ........先輩のことは大好きです!なんでそんな意地悪言うんですかぁ!?先輩が私のこと嫌いなんでしょ?私といるのも嫌ですもんね....。私に冷たくするし、私の顔見ないじゃないですかぁ!」

「嫌いになったのかと思った....。顔見ないのは....それは....」

「なんですか?そんなに気持ち悪いですか…....?」

「っっっ。逆だよ。可愛すぎて見れないの。言わさないでよ」

「ふぇ!?か、可愛い?」

「冷たくしてたのは照れ隠しだよ....。彼女が可愛いすぎて照れてるなんて言えないでしょ........」

「彼女............」

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