大切なモノ
「お姉ちゃんおはよう。」


「おはよう。ご飯できてるよ。」


妹の美奈が起きてきた。


美奈は小学五年生。


ついでに私は中学2年生。


小6位の時から私は家事を全部している。


「お姉ちゃん顔洗ったよ。」


「お母さん起きる前に早く食べれば?」


私は美奈の朝ご飯をテーブルに運ぶ。


「うん」

美奈は小さく頷いた。


「いただきます」


美奈が食べ始めてすぐだった。


「おはよう美紗。」


お母さんは私にだけ挨拶した。


「おはようお母さん。」


お母さんはだるそうにテーブルに向かう。


あぁ....


美奈にもう少し早く食べ始めさせればよかった。と私は後悔する。



「あらっあんたまだいたの?」


お母さんは美奈を見下ろす。


「あたしがいちゃ駄目なの?」

美奈もそれなりの態度で言い返す。


< 3 / 9 >

この作品をシェア

pagetop