先輩はトモダチ
1話
今日は目覚めのいい朝。
いつもより早めに大学に行くことにした。
っていうのは嘘で……
「いらっしゃいませー」
綺麗な店員さんが私のことを入れてくれる。
朝からこんなお姉さんにコーヒーを入れてもらえるとありがたいよね。
私は、いつもの場所へと座る。
「いっちゃーん」
「おはよ、すみれ」
「今日は何限から?」
「んー?2限。」
そこにいたのは、幼馴染みで大親友のいっちゃん。
唐沢壱哉っていうあたしの1つ上の大学3年生。
あたしは、水木すみれ。
いっちゃんと同じ大学に通う大学2年生。
小学校から大学までずっと一緒なんだ。