先輩はトモダチ
「あ。」
あたしは、ケータイを取り出して誰からの連絡か見る。
いっちゃんは、コーヒーを飲みながら外を眺めていた。
連絡は、いつも大学でよくつるんでいるワタ。
渉っていう名前だからワタって呼んでる。
同じ学科の男の子。
どうやら、ワタも一足早く大学に行っているらしい。
「いっちゃーん」
「ん?」
「ワタがもう大学行ってるみたいだから、あっちでワタと合流するー。」
「あー、了解。」
会計を済ませると、あたしたちは大学へと向かった。
「ワタくんはいつも大学来るの早いよな」
そうなのだ。
ワタは大体いつも1限の時間から大学に来ている。