深月のこころ2
あなたは動揺するでもなく、微笑んで言ったね。
「今、俺の中で1番熱い女。」
笑った。
あなたも私も。
まさかそんな答えが返ってくるなんて思いもしなくて、告白でもなく、突き放すでもなく。
そんな答えが返ってくるなんてね。
「じゃあ、彼女になってもいいの?」
「よろしくね。」
そう言って力強く抱きしめられたら。
かっこよくもなく、なんの色気のない言葉だったけど、私には十分だった。
ロマンチックじゃなくて。
ムードもなくて。
でも、1番あなたらしい、あなたなりの告白だった。