深月のこころ2
友達の楽しそうな笑い声を電話越しに聞くたびに、悔しくなって。
あなたなりに、私との時間を作ってくれていたのに。
私は気付かなかった。
あなたの大事な人は、私も大事よ。なんて言える程、大人でもなかった。
忙しい中で、時間を作って電話してくれたり。
先輩に頭下げて、隣街の私の家まで夜中でも来てくれたり。
あなたの想いは、あの時の私には届いてなかった。
会いたいって、わがままを言う私に、申し訳なさそうに謝るあなたの想いも。
なにもかもに、気付けなくて。