BINGO
1章 まかないオムライス
「お腹空いたぁ」
もぐはお腹をぽりぽり掻きながら、キッチンに向かった。
「こら、まずはただいまだろ!
おまえは口を開けば腹減ったって…
全く、それ以上太ったら救いようないし、
それにもう高校生なんだから、ちょっとは女らしさを身につけて欲しいもんだ。
今日だって、話があるから、早く帰ってこいってあれだけ言ったのによ。
どうせ、食べ歩きしながら帰ってきたんだろ?」
もぐの父のお説教がまた、始まった。
毎回、痛いところをついてくる。
もぐは、話が長くなる前に話題を変えた。
しかし、バレバレである。