The power【番外編】
助けに来たのは勿論、璃和と涙と春な訳で。


勿論、私以外はお姫様抱っこな訳で。


「ねぇ璃和?何で私は荷物担ぎなの?」

「とっさだったから」

「夢のない…」

「夢なんざ捨てろ。俺は海歌を失いたくねぇんだよ」
「ふぅん」


嬉しいような。


「奏ちゃん、この花粉。水で消して」


春が静かに言った。


「何でだよ!?」

「どうしてなの!?」


うぉ、朝陽死にかけ。


「私たち光の能力保持者だよ?闇とは正反対の能力…ってことは、闇が近づいてきたらすぐ分かる」


璃和の抱っこから解放されて、朝陽に駆け寄る。
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