LOVE WORLD


え…、今功とか言わなかった??

……まさか



「俺、白石功って言うんだけど君は何ちゃん??」


この嘘臭い営業スマイルは、私…

ターゲットにされた?!



『2年のあゆみです』


私はこれ以上関わってはいけないと感じて、とっさに嘘の学年と偽名であゆみと名乗った。



「今日の放課後空いてる??」

『えっと…』


迫って来る白石先輩に後ろに身を引くと、背中が廊下の壁にトンッと当たった。

助けを求めて遠くにいる真衣に目を向けるが…



「真面目に俺のタイプだわ!!」

「そんなお世辞いいですよ!」


いつの間にか仲良くなっていて私の助けには気づいてくれない。


……逃げ場なし。



「んじゃ、遊び決定な!」

『や、あの…』


私の声も聞かずに白石先輩は遠くにいた大和先輩を連れてどっかに行ってしまった。


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