LOVE WORLD
放課後になり私は慎重に教室の外の様子を伺う。
「愛美、何やってんのよ」
『嘘をついても顔は知られてるから警戒してんの!』
でも3年と1年じゃ、教室は結構離れてるし…大丈夫だよね!うん!
そう思い堂々と廊下に出た私と真衣。
こういう時は気分転換が必要ね!
『真衣!今日はカラオケ行こ!』
「お、いいねぇ~♪
……あ…」
真衣の目線が私の後ろを見て止まる。
真衣を見て首を傾げて振り向くと…
「嘘は駄目だよーん♪」
『!!!』
そこには笑顔で私を見下ろしている白石先輩の姿。
一気に変な汗がこめかみから流れる。
「私お邪魔みたいなので、先輩!頼みますね!」
グイッと背中を押されてドンッとぶつかり、先輩に体ごと預けられる形になってしまった。
『ちょ!!真衣!!』
すでに真衣は廊下の向こう側へと走って行ってしまった。
裏切り者~ッ!!
「やっと2人っきりになれたね」
『あ、あははは…』
さて、この状況どうしましょう。