同級生
「えっ…早く着ないと湯冷めするぞ!」
『どおしようかなー』
「風邪ひくぞ」
『はいはい、わかったよー』
ふざけたりして…
元気そうでホッとした。
「ここからみやびんとこのアパートが見えるよ」
『やだ!裸見た!?』
「…残念だけどそこまでは見えないよ。アパートのてっぺんが見えるっつってんの」
『わかってるよ。こっちからは…見えないや』
「そっか、残念…。今日母さんに振りまわされて大変だったよ。みやびは何してた?」
『私はスクールの子達と遊んだ。みみしゅうぴぴって遊び知ってる?』
「知らない。何それ?」
彼女は楽しそうに話してくれた。
『私も今日初めて知ったんだけどおもしろくって。今度やろうね!』
「ああ。みやび、楽しそうだな」
『うん!私あんなだったから今頃になって子供やり直そうと思って。なんてね』
「そうか…」
『昨日はさ、ありがとね!』
「え?僕は何も…」
『ううん。賢ちゃんのあんな楽しそうな顔初めて見たんだ。嬉しかったー』