同級生
「なんでそんなに自分責めるんだよ!みやびの過去はみやびだけが悪いんじゃな…」
「もう疲れたの!」
「みや…」
「こんなやりとりもっ…」
彼女の腕を掴んでいた僕の手の力がだんだん緩んでいった。
彼女はぐっと涙を飲み込んで、震え気味の大きなため息をついた。
「本当にいろいろありがとう!付き合って後悔なんかしてないし…高原くんは?」
「してないよ…」
「よかった!…それにしてもこんな遠くまで来てくれるなんて、私そんなに魅力的!?なんて!」
「うん」
「ははは、またまた!」
「ほんとだよ…」
「…ありがと」
その後、しばらく僕らは何もしゃべらずに、ただ2人きりだった。
まるで時間が止まったかのように…
本当に止まってしまえばいい…
「…さて!私、もっと強くなるよ!高原くんも…元気でね!」
「そしたらまたやり直せるかな!?」
「…わかんない!そう…なれたらね。…ばいばいっ!」
最後、彼女はとびきりの笑顔を残し、帰っていった。
明け方の静かな病院…
彼女の足音がだんだん遠のいていく…