同級生
彼女とりんは、後部座席に座った。
「高原くん…」
「ん?」
「りんちゃん、寝ちゃった」
「はぁ?しょうがねぇなぁ、言い出したやつが寝てどうすんだよ」
「しー。寝かせてあげよ」
着く前にりんは寝てしまい、家に帰って寝かせた。
「悪いな、アニキ」
「いいよ。じゃ」
「え、またどっか行くのか?そろそろ準備した方がいいんじゃ…」
「すぐ帰るから」
車に彼女を待たせていた。
戻ると彼女は車から降りていた。
「どうした?乗れよ」
「私歩いて帰るからいいよ!」
「歩いてって…家近いの?」
「ううん。まだ北海道にいるの」
「北海道まで歩くのか!?」
「んなわけないでしょ!」
「遠慮すんな、空港まで送ってくよ。つべこべ言ってっと飛行機行っちまうぞ」
「…じゃお願いします」
そんなわけで…
また2人きりになった。
「…同窓会、残念だったな。みんなもすごく残念がってたよ」
「本当にー?なんか…それ聞けただけでも来てよかった」