同級生
とても弾んだ声で、即答だった。
「…なんで?」
「だって私呼ばれてないし。今までだって一切声かからなかったしね!」
彼女は笑顔でそう言ったけど…、それってきっと、すごく寂しいはず…
「ごめんな…」
「え、なんで!?別に高原くんが謝らなくていいよー。私が“ユーレイ”だったからいけないんだし。それに連絡先だってわからなかったでしょ。呼ばれなくても仕方ないない、ははは」
なんで…、なんで彼女は笑ってるんだ…。
「わぁー、すごい雨。あそこ川になっちゃってるよ!」
「いいのかよ…」
「え?」
「そんな…抜け者みたいなままでいいのか!?」
僕の口調が少し荒くなった。
彼女は笑って、ただごまかしているようで、腹が立ってきたから…。
「福澤さん、変わったよ!すごく明るくなったし、強くもなった。…話もしてくれるようになったし、今の君ならきっとみんなにとけ込めるよ!」
「私は…変わったんじゃないの」
「…え?」
さっきまで笑い飛ばしていた彼女の声が急に小さくなった。