同級生

「…何？」

「私あんな告り方したからみんなに色々言われたでしょ？高原くんの中学時代…私が台無しにしちゃったかな…と思って、悪いことしたって…」

「何言ってんだよ、そんなことないぞ！」

「うそ！高原くんは優しいから………、迷惑かけてごめんね！」


彼女は…出て行った。


…僕は追った。





「待って！」

「何!?もう誤ったじゃん！」

「僕は別に誤ってほしかったわけじゃない！」

「私の言いたかったのはそれだけだったから！さようならっ…」


とっさに僕は彼女の腕を掴んだ。



「…何よ!?」

「いなくなったりするな…！」

「…関係ないじゃん！」

「あるよ！…やなんだ！」



彼女は僕の手を振り払い、朝焼けに染まる小路を走って帰っていった…。



また…彼女は僕の前から姿を消してしまうのか…


僕はそれが…

なんだかたまらなくいやだった…。