同級生
「うおっ、危ないぞ!」
「付き合ってあげてもいいよ!」
「え?」
何のことだか僕は考えた。
「……寿司か!」
「そう!…って、それもいいけど…彼女になってあげてもいいよ!」
僕はぼんやりしていた。
「…あ、あれ?」
「え?うん、わかった。じゃあ…」
ぼんやりしたまま僕は彼女の部屋をあとにした。
アパートを出て5歩くらい歩いてはっとして、彼女の部屋へ戻った。
「なぁ、さっき何つった!?」
「もういい!」
彼女はプンプンしていた。
テレビを見ていて後ろ姿だったけど、頬を膨らましているのがわかった。
「あの…な。前も言ったけどさ……」
「………」
「す………」
前は勢いで言えたけど、改めて言うのは緊張する……
僕の心臓がここまで高鳴っていることが今まであっただろうか…
「好きだよ」
「え…」
僕が言う前に…彼女が言った。
「悔しいけど…、今でも高原くんが好き。これと肉嫌いはどうしても変えられなかった!」