同級生
僕も知らん間に眠り、夜中テレビはひとりでザラザラしていた。
「せっかく泊まったのにもったいないことしたね」
「福澤さん眠っちゃうんだもん」
「あら、眠ってるから勝手にやっちゃえばよかったじゃない」
「やっ…って、そんな卑怯なことはしたくない」
「真面目だねぇ」
「そんなことないぞ」
「あっ!私のえび~!!」
恒例の週末デート。
買い物や食事…普通のデートだ。
この日は目が覚めたのがもう昼前で、1番にランチとなった。
そのあとはのんびりブラブラと散歩。
「うう、私のえび…」
「はは、まだ言ってんの?」
「だってあのえびぷりっぷりしてたよ!あとの楽しみに1つとっといたのにぃぃ!」
「そりゃ悪かったな。あ、ちょっとここで待ってて。あれで許してよ」
お詫びのつもりで、僕は露店のたこ焼きを買いに走った。
「たこ焼きください」
「はーい。…あれ?高原くんじゃない?」
「あ。…堀田さん?」