同級生
「あそこで待ってろって言ったのにな…」
「怒って帰っちゃったんじゃない?食べ物の恨みは怖いわよぉ~」
「ありがと。また買いに来る」
「あ、高原くんおつり……、またでいいか」
僕は慌てて元の場所に戻った。
…彼女は本当に怒って帰ったのか!?
えびくらいで…
「わっ!」
「うわっ!」
誰かが後ろから僕の背中をおした。
…彼女だった。
「びっくりした…、どこにいたの!?」
「え?身を潜めてた」
「は?なんで!?」
「さっきのたこ焼き屋さん、同級生だったじゃん。2人でいんの見られたらマズいでしょ」
「どうして!?わけわかんね、呼ぼうとしたらいねぇんだもん」
「呼ぼうとしたの!?だめだよ!」
「だからなんで!?」
僕らはつい大声で言い合いになり、道行く人々が振り向いて行った。
場所を変え、話した。
「なんで隠れた?」
「私と…付き合ってること知られたらマズいでしょ」