音の生まれる場所
楽団に入る話をすると、三浦さんは大賛成だと言って喜んでくれた。
「小沢さんが楽団に入ったら、是非とも聞きに行くよ」
「私もきっと行く!」
夫婦揃って仲がいい。見ているこっちが幸せな気分になる。
「坂本さんには言ったのかい?」
「いいえ、私からはまだ…。でも、同級生が話していると思います」
同じ楽団に入っているハルとシンヤ。絶対喋ってるに違いない。
「坂本さん喜ぶよ。小沢さんのフルート、聞きたがってたから」
楽しそうに話す。
私はまだ、あの人がどんな人かもよく知らない…。
別れを告げて家に向かう。
見上げる空にうっすらと、茜雲がさしている。
この夕焼け空のように、自分の心が染まっていく事がもしあったなら…。
(その時は朔、一番最初に教えるね…)
今日からは、私の心の中に棲む人。
やきもちやきたくなる位、私の幸せを願っていて…。
開かれていく扉の向こうに、限りない未来を願っていて……。
「小沢さんが楽団に入ったら、是非とも聞きに行くよ」
「私もきっと行く!」
夫婦揃って仲がいい。見ているこっちが幸せな気分になる。
「坂本さんには言ったのかい?」
「いいえ、私からはまだ…。でも、同級生が話していると思います」
同じ楽団に入っているハルとシンヤ。絶対喋ってるに違いない。
「坂本さん喜ぶよ。小沢さんのフルート、聞きたがってたから」
楽しそうに話す。
私はまだ、あの人がどんな人かもよく知らない…。
別れを告げて家に向かう。
見上げる空にうっすらと、茜雲がさしている。
この夕焼け空のように、自分の心が染まっていく事がもしあったなら…。
(その時は朔、一番最初に教えるね…)
今日からは、私の心の中に棲む人。
やきもちやきたくなる位、私の幸せを願っていて…。
開かれていく扉の向こうに、限りない未来を願っていて……。